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執筆者の写真Sayuri Sonoda

発達の4段階 ②

第2段階 6歳〜12歳




この段階では、一般的な教育(日本でも義務教育は6歳からですよね)が始まる時期でもあります。今までは個での活動を好んでいた子ども達は、グループでの活動を好むようになります。幼児期に社会的デビューをし、泣いたり喚いたり、物を取り合ったりしていた子どもたちもこの時期には落ち着き、その時に得た対応方法を活かして、どう他人と関わっていったら良いのかを更にグループ活動を通して学んでいきます。


モンテッソーリ博士は、この時期の子ども達は「Help me think by myself」と表現しています。6歳を迎える頃には「これ何?」から「なぜ?そうなった?どうして?」と、知識を得たい!知りたい!に飢えてくる時期です。

自分の脳を自分で使えるように整えるのが大人の役割となってきます。


ここで重要なのが、質問してきた子にホイホイと答えを渡さない!ということです。


スマホがあると電話番号を覚えないですよね。スマホで調べたことは、ほぼ脳に定着しないこともわかってきています。だって、覚えなくたっていいんだもん。人間の脳も楽な方がいいのかもしれませんね。


自分で苦労して調べたことは、脳にしっかりと定着し、脳を活性化させます。


「ママ/パパはわからないけど、確かこの本に書いてあったような気がするな〜一緒に見てみようか?ママ/パパも知りたいなあ〜」という感じで、一緒に調べる癖をつけてあげると、自分で答えを見つけることが出来るようになります。そのうち、小さな先生となって色々と教えてくれるようになるでしょう。


この時期の低学年の子ども達は、正義に敏感で、正しいことや悪いことを吸収している時期でもあります。よく、信号無視している大人を見て、大声で「なんであの人信号赤なのに道を横断してるの〜?」とか、平気で言ったりするのがこの時期の子です。先生にあの子わるいことしてた!!と告げ口をしたりするのもこういう性質だからです。

その時の対応は、「し〜!!そんなこと大声で言わないの!!」となりがちですが、グッと堪えて、小声で同意してあげましょう。赤なのにね〜 なんでだろうね〜 のように。


自分が正しいことを伝え、それが認められたという小さな積み重ねで社会的存在意識を育ててあげられます。そして、小声で話すことにより、あ、こういう時は小声の方がいいんだということも学んでいきます。


モンテッソーリの現場にいると、他者と比べるということをしません。勝負に弱くならないか?とか言う心配される声も耳にしますが、勝つか負けるかは自分との戦いであって、他の人は関係ないのです。自分がやりたいことであるか、自分がどんな結果を出したいのかが重要だと考えているからです。


そんな環境にいるからか、他人を認めるという考えを持っている子が育ちます。モンテッソーリの小学校ではグループワークといって、1つの課題についてグループで調べて発表をするのですが、それぞれの得意分野を持ち出し、私はこれが得意だからこれをやるね。じゃあ、私はここをやるね。とお互いを尊重し、協力しあって課題に取り組む力を養っていきます。社会性が芽生えるこの時期に個々で競い合う勉強は実は子どもにとっては矛盾していることなんです。


モンテッソーリ教育のこの時期の学びに欠かせないプログラムです。6歳になると想像力を働かせて物事を理解することができるようになるので、色々なものをストーリー仕立てで紹介していきます。


数学脳を育てる!

モンテッソーリに通わすと公文のような計算はしません。幼児期から全てハンズオンで学んでいきます。そして高学年になると抽象化できるようになります。


そして、この時期に宇宙教育が始まります。

日本の義務教育では、まず、自分の地域の勉強から入りますが、モンテッソーリでは宇宙から見た世界を見せます。宇宙が誕生してから地球が誕生するまでの歴史を紹介します。

宇宙に比べたら地球の歴史ってまた一瞬なんですよ!

そこから、地球、世界の国、地域社会という学び方をしていくので、宇宙は1つ。という概念が育ちます。


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